ストーマ、オストメイト
最近ネットを見ててストーマという言葉を知りました。ストーマとは人口肛門のことです。
大腸などにガンが出来、腸を切断したり、
何らかの原因で腸が破けたりして、上手く排泄口まで排泄物を運べなくなるので、お臍と横腹の間くらいに梅干大の出口(人工肛門)を作ります。
その出口が人口肛門となります。
ストーマは人口で作った穴の為、筋肉が無く蓋をしなければ排泄物がダダ漏れになります。
それを防ぐ為に出て来る排泄物を溜める専用の袋(パウチ)を装着します。
この袋をパウチと言います。
パウチに溜まった排泄物は普通のトイレで出しにくいのです。
その為、専用のトイレがあります。そのトイレにはオストメイトマークが付いています。
オストメイトマークのあるトイレでは立ったまま、お臍辺りにあるパウチの中身を出すことが出来、シャワーも設置されているのでパウチを洗うことが出来ます。
このようなトイレはバリアフリーのトイレなら必ずあるわけではなく、車椅子で入れるけどオストメイトの方の対策はされていなかったりもします。
オストメイトの方は手足は不自由無く動かせるので一見何も無いように思えます。
ですが、実は身体障害者になります。
自分は先日、身体障害者の方々向けのツアーの添乗をしてきました。
皆さんと話してみると昔は健常者だったんだという方が多かったです。
それを聞いて自分もいつまでも健常者でいられる保証があるわけではないと思いました。
目に見えて分かる手足が不自由なケースもあれば、一見では分からないオストメイトのような不自由なケースもあります。
目に見えて分かる不自由さには周りの人が優しくしたり、バリアフリーが進んでいたりしますが、
目に見えない不自由さの方には周りの人は対象の仕方に不慣れで理解に乏しいです。バリアフリーの設備も進んでいません。
オストメイト以外にも色々あると思うのですが、あらゆる種類の不自由さの認知度が高まり、健常者もそうでない方も暮らし易い世の中になると良いなと思いました。
過ごし易い世の中にする為にバリアフリーの施設を増やしたり、手術で治したりすることは自分には出来ないので、
身体障害者の方の気持ちに寄り添えるように、まずは理解することから始めようと思います。